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「ルオーとフォーヴの陶磁器」展、今日まで! [アート]

「ルオーとフォーヴの陶磁器」展

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会場:パナソニック 汐留ミュージアム
会期:2015年4月11日(土)~6月21日(日)
休館日:毎週水曜日(但し2015年4月29日、5月6日は開館)
開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
入館料:一般:1,000円、65歳以上:900円、大学生:700円、中・高校生:500円、小学生以下:無料、20名以上の団体:各100円割引、障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料で入館可能。

この展覧会、陶芸家アンドレ・メテとパリで活躍したフォーヴの画家たちによる陶磁器のコラボレーションを紹介するという日本で初めての企画で、ルオーコレクションで知られるパナソニック 汐留ミュージアム ならではの魅力的なものですので、期間ギリギリではありますが力一杯お勧めします。
尚、記事中の写真は内覧会にて許可を得て撮影したものです。

実物を目にしてこそ、その本質をはじめて知ることになる芸術が立体作品だと思います。
今回フランスから初来日したマティス・ドラン・ヴラマンクといった名だたる画家たちが発想豊かに絵付けをした皿や壺が、強烈な個性を放って会場で競演している様は圧巻というよりほかありません。

特にルオーは他の画家たちより長く親しくメテと交流し作品制作をしたとのことで、会場の後半部分にまとまって展示が公開されています。ルオー絵画の分厚く塗りこめた絵具のタッチはこの陶磁器制作を通して発展させた技巧だそう。道化師・裸婦といったルオーが好んだ題材を水彩・油彩・カップ・大皿など多様な形に取り組んだ作品を比較して鑑賞できるようになっています。

会場の前半はメテの生涯を紹介するコーナーです。
初期の、日本の茶器のような釉薬のたれ模様の作品から、白地に鮮やかな色彩模様のファイアンスという技法に移り、さらにデコラティヴで豪奢な後期の作品への変遷が見て取れます。下絵にも芸術家の熱意と才能があふれており興味深いものがあります。

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カップアンドソーサーなど実用を目的とした作品があるのが陶磁器の特徴。
家族やコレクターが実際に使用した(かもしれない)作品が展示されており、学芸員さんの話ではとある所蔵家さんは「一回くらいならお茶を飲んでいいわよ」と言って作品を貸してくれたとか!そんなまさかですが、セレブの自宅ではこんなティータイムが日常の風景なのかしら。。

choco3.jpg情報
さて、メテは絵付けの題材に動物・植物・人物を多く取り入れています。
中でもうさぎはお気に入りだったようで、今回少なくとも4つの作品にうさぎが登場しています。
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このミュージアムはパナソニックの経営ですから最新鋭の照明機器が使用されており、作品の色彩や光沢感をよりリアルに感じさせるものになっています。私も細かい模様に長時間目を凝らしても目が疲れないなと実感しています。
今回第2章の冒頭ではプロジェクションマッピングによる陶器制作の過程を紹介しています。とても素敵なのでお見逃しなく。

それでは皆様、行ってらっしゃいませ。


2015-06-21 08:43  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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